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取材11日目 3月14日(火)あ~、やってしまった!
夕べは撮影をさぼってしまったので、今日は精力的に頑張ろう!と、気合いを入れた。

しかし食糧事情は座礁に乗り上げたままだ。
食事用のストーブを期待を込めて何度もばらしてみるが、まったく元に戻る気配がない。
もうあきらめよう。

そして相変わらず「さとうのごはん」を車のヒーターの吹き出し口にガムテープで貼り付け1~2時間暖める。
それに唯一のおかず桃屋の「うめ好み」でいただくのだが、3日目ともなるとさすがに飽きてきた。

一日一回食べればある意味満足出来る。

少し痩せるかな・・・?

Mar.14-1.jpg
                   再びブルックス山脈の北側のスロープで「獲物」を探す。

地吹雪が多いこの地域は、雪原その物がアートであった。
しばし夢中になる。

Mar.14-4.jpg


カリブーはこの地域ではいたる所で見られるが、臆病であるため簡単には近づく事は難しい。

絵になるような光景を求めて、数十キロも運転しながらきょろきょろとカリブーを探す。

Mar.5.jpg


獲物を探しながら怪しい運転をしているのは、日中時折出くわす大きなトレーラーに迷惑をかける。

ふと気がつくと後方からトレーラーが近づいてきた。
私はゆっくり走りたいので道を譲ってあげようと、私は車を右端の方に寄せた。
と、その瞬間車が傾いた!!
その路肩は実は小石が飛び散っていて、あたかも堅い路面に見えたのだ。

4WDもこの状態からは建て直すことは出来なかった。
操舵を逸したままアクセルを踏み込んでハンドルを回したが、路外で動けなくなってしまった。

「しまった~~  ・・・・・・でもすぐにトレーラーが追いついてくるな」

Mar.14-3.jpg


私は車から降りて、やがて止まってくれたトレーラーに歩み寄り助けを求めた。

「Do you have a rope ?」
と私が聞いてるうちから、そのまじめそうなドライバーはグローブはめている。
チェーンをとり出し、手慣れた感じである。

このハイウェイでは日常茶飯事なのだろう。いたる所で車が路外へ突っ込んだ跡が見られるのだ。

・・・大型トレーラーに引っ張られるのはすごい迫力!
とは言え、簡単には脱出出来なかったが、なんとか脱出する。(リアバンパー破損!)
救われた~
ありがとうと、30ドルを渡そうとするが受け取ってくれない。

この僻地では皆、「困った時はお互い様」の精神を持っているのだ。
ドライバー同士、すれ違う時は皆挨拶をするので、自然と仲間意識を持ってしまう。

さて、気を取り直して獲物を探す。

20060408012948.jpg
     どこを走っていいのか?道を外すとまた面倒なことになる。車外で仕事をするのは日夜を問わず過酷である。

とにかく今回の取材は毎日晴れている。
私にとっては初めてのことであり、快挙である。
そしてこれほど寒い経験も初めてであり、そしてもう2度と経験することはないだろう。

3月中旬、日本では今頃春らしくなっているのだろうか?
と、暖かくて活気あふれる日本を想像すると何とも言えない気持ちにさせられる。

日中でも気温はほとんど上がっていないよう。
常に風があるので体感温度はマイナス40~50℃程度ではなかろうか?

それにしても、カリブーたちはまったく寒そうにしていない。

いったい彼らの体はどんな仕組みになっているのだろうか?

Mar.14-7.jpg


この夜は満月。

夜になっても辺りは明るいが、地吹雪で空はフォギー。

風が治まらない限り外には出れない、もうお手上げである。

完全に戦意喪失。
というか、そろそろ心身共に限界である。

私は人間、無理なものは無理・・・いつの間にか弱気になった自分を正当化する別の自分がいる。

星は辛うじてひとつしか見えない程度。

「今夜は晴れずに、オーロラも出ないでくれ」
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