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取材3日目 3月6日(月)石油パイプラインに下に陣取る
深夜、日付が変った頃、
フォギーな星空だったが、一応曇っていないことがうれしかった。
取材に乗り込んで、過去にいきなり晴れていたことはあったろうか。
とにかく自分は「晴れない男」である。

カメラ機材を大方スタンバイし、ほっとしたところで、今日は食事をしていないことに気付く。
同時に無性に腹が減ってきた。
外気温はマイナス20℃ほどである。体も冷えきったところでインスタントラーメンを作る。サッポロ一番40周年記念、特別製めんである。みそ味に「myとうがらし」を入れた情熱インスタントラーメンである。
見知らぬ土地で、真っ暗、しかも非常に寒い中でガソリン式のストーブで食事を作る作業は慣れていて、実は楽しいひとときである。

これでオーロラを迎え撃つ体勢は整えた。

相変わらずぼんやりとフォギーながらも、東の空からグリーンの光がこちらに向かって伸びてきた。
昨年9月から半年ぶりだった。

今回の取材で、私は一度もオーロラの下に立てないような気がしていた。

・ ・・半年の間に地獄を見た。深く感傷的になった心は、すべてに自信を持てなくなってしまっていた。過去40夜、自分に前を向かせてくれた天の光にも、もう逢える気がしなかった。

輪郭がないぼんやりとした緑色の光は、ちょうど私の天頂で広がり、それはあたかも私をやさしく包み込んでくれたようだった。

Mar.6.jpg



やがて夜明け近い5時頃になってから俄然星空はクリアになり、
再びオーロラがにょきにょきと東の空からやって来た。
今度は力強くダイナミックだった。

やがて朝焼けの光りに負けまいと、その光は舞いをやめようとしなかった。
空がすっかり明るくなって機材を畳み、車に放り込む。
すっかり疲れてしまったが、実にさわやかな朝だった。
幸先がいいな。

車に入り、防寒のきかない顔を融かす。いつしかマイナス30度まで冷え込んでいた。
さてどこかでひと休みしよう。

Mar.6-2.jpg


朝に寝て、お昼頃におきるのが取材時の行動パターンである。
日程の先は長い。ブルックスの山ごもりをする前に、もう一日、木がある景色の中にいよう。

ブルックス山脈にさしかかるまでは木があるが、山脈を越えてしまうと木をみることが出来なくなる。
そう、ちょうどこの辺りが森林限界ということになる。

木があって、山があって、星がいっぱいあって、そんな素朴な景色にオーロラがさりげなく舞うイメージがお気に入りなのだ。

その夜はフォギーな空気が星空を消してしまった。

ダイヤモンドダストが夜通し降っていた。
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