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アラスカ取材2日目 3月5日(日)4回目のブルックス山脈を目指して出発
昨年の2月に続き、真冬の北極圏は2度目である。
だからといって「もう慣れている」なんて私が豪語出来るような類の世界とは一線を画している。

冬のブルックス山脈は圧倒的で絶対服従の地である。
極北の女神が微笑んでくれたなら・・・など甘い考えで乗り込んでも、過酷な現実に疲れ切ってしまうだろう。
2週間の間、そこに無事存在し、毎夜いつ訪れるか知れないチャンスに、自分は確実に仕事が出来るだろうか。

今回はなんと2週間連続で単身北極圏のブルックス山脈にこもることにした。
しかも3月、日本では桜が咲き出すが、北極圏は真冬と変らない。
そんな過酷な世界でレンタカーに命を預けることになるのだ。
そこでなにかトラブルがあった時に対処できるのか?
冷静に考えてみると、やはりこのような取材は無茶である。
せめてトラブルが起こらないように最善を尽くすことに専念しよう。

私は何が何でというプロの写真家ではない、所詮趣味の写真家なのである。

フェアバンクスからブルックス山脈へ旅立つ前に、ぎりぎりまでネットカフェで日本の様子や現地の天気などをチェックする。
これから2週間も文明から遮断されるのは、それ自体、不安なことも多いものだ。
大きな出来事があったとしても、私は何も知らずに原始の世界で宇宙を眺めているのである。

ちょっともたついて13時にフェアバンクスを出発。
時計が一周したころ、夜中までにブルックス手前のColdfoot(フェアバンクスから北極海へ向かっておよそ400km)に到着すればいいやと気楽にスタートした。

Coldfootは道中唯一の給油ポイントであり、ここから北方200kmにわたって点在する撮影ポイントは、すべて把握している。
そこは目的のブルックス山脈である。

アラスカで北極海へ通じる唯一の道、ダルトンハイウェイ。
ハイウェイと言っても日本のそれとはまったく趣が異なる。
北極海に海底油田があるのだが、一年の多くを氷に閉ざされる北極海にタンカーは入れない。それでアメリカという国はなんとアラスカを縦断する石油パイプラインを作ってしまった。現在使われている、地球上でもっとも長い建造物である。(過去は万里の長城だった)
ダルトンハイウェイはそのアメリカにとって重要なパイプラインと並走しているために、本来道なんて存在するはずではないような過酷な土地において、通年にわたって走行可能なのである。

Dalton_Highway2.jpg


フェアバンクスから北方は人間の営みがなく、何のサービスもない。
道はほとんどが氷のガタガタ状態で非常に辛い道のりである。
このハイウェイはスペアタイヤ2本を用意すべきと言われているが、私のレンタカーには一本しか用意がなく、道中のパンクだけは避けたいので、運転中はかなり気を使い続けなくてはならない。

北緯66度33分の北極圏のラインを越え、Coldfootに到着したのはすっかり暗くなった頃。
燃料を満タンにし、さらに今夜の撮影場所を物色しながら先へ進んだ。
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