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いよいよ本番か!?・・3月22日、取材9日目
取材の正念場として、ラスト5日間をブルックスで陣取ることにする。

なぜかと言うと、それ以上の滞在は体力的にも、精神的にも、またリスクをも考慮しなくてはいけない。
だらだらと長くそこに居てもいいと言うわけではない。
ラスト5日間に照準を合わせて、集中しようと言うことだ。

数百キロにも及ぶ幅の広いブルックス山脈の南斜面は森林限界付近特有の光景があり、
わりと楽に自分の撮影に適した場所を探し当てることが出来て、好きなポイントでもある。
と言うより、この辺で行ったり来たり、もう数十往復もしているために、自分のホームグランドのようにロケーションを熟知してしまった。
・・・ホームグランドかなあ。

通常はお月さまの移動する位置に合わせて好みの場所に移動しながら撮影することが多い。

さて、昨夜のオーロラの復活の兆しは今夜引き継がれるだろうか・・・


今、私は完全に凍ったと思われる川の上に陣取っている。
今夜の撮影のスタートポイントに決めてその時を待っている。

日が沈み暗くなって来た。

なんという空か。
そういえば何日も雲を見ていないような気がする。
要するにずっと晴れている訳だ。

しかし、いまのこの空はいつもと違う。

自分はいま、ずっと憧れてきた、極北の完璧な宇宙の下に立っていると言う意識が強い。

お月さまがすでに大劇場に登場しているが、やがて宇宙そのものが浮き上がってくるだろう。

なんという静けさか。
空気までもが凍ってしまって、音がなくなってしまったのか。
それとも、いまこの世界のすべては凍りついてしまったのか。
そこには自分が作り出す音しかない。


毎晩のようにそれは体験しているはずなのに、胸騒ぎがしてならない。
今私は文明を離れて、科学的な情報の入手は困難な場所にいるが、
自分の心の中では今夜は特別な夜になるだろうと強く感じていた。いつもは弱気なのに・・・

たまらなくなってその場の世界を記録する。360度の大宙に宇宙が浮かんでくる前の光景である。


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・・・

星々が浮かび上がってきた。
本当はそれだけでも貴重な体験をしているのだ。

昨日だけのフェイントだったのだろうか。
オーロラは沈黙している。

しばらくは月や星などを絡めて撮影、少しでも何かを撮らなくては・・ここまで来るとそのような気持ちが強くなる。

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お月さまが高度を下げてブルックスの山に近づいて来た頃、やっとオーロラがやってきた。
もっと早くからの登場を期待していたので、ちゃんと来てくれて安心・・という感じである。

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カシオペア座がずいぶん高い位置に。ここは北緯67度付近か。


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気がつくと頭上にも動きの速いオーロラが・・こういう場合はもっとも明るいレンズを開放にして時間を短くする。
それでも辛うじて写るかどうかである。
しかも、撮影も一瞬の判断が必要で、もたもたしてると獲物に逃げられてしまう。
と言うか、めったに捕まえられないと言った感じか。

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天頂に北斗七星、頭上にオーロラがいると言うことはもっとも近くにいると言うことである。
それだけにその形を変化させるスピードも速いのだ。


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穏やかなオーロラに包まれている。8mm円周魚眼レンズによる極北の夜空である。  協力:株式会社シグマ

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小さな沼の上で撮影。数日前の恐怖がよみがえり、先へは進めなかった。ここは深そうである。

オーロラがおとなしくなったタイミングを見計らって撮影ポイントを移動する。

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沈みそうで沈まないお月さまは、私のオーロラの撮影には最高の「照明」となる。
この頃、オーロラは絶え間なく、そして徐々に力強くなってきた。

壮大な空のあちらこちらで、オーロラが激しく大地を照らしつけているようだ。
カメラが2台欲しいところだ。
どこを撮影していいのか、全天で生き物のように展開している。

・・・きっと時間の問題だろう。

遠くの空に気を取られていたが、ふと天頂付近に怪しい雰囲気のオーロラが近づいて来ている。
どうも動きが怪しいのである。

予感がした。・・・レンズを魚眼に交換。

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すぐに連続撮影を開始。
あとは「その瞬間」が来て、その時にカメラのバッテリーが生きていることを祈っている。

5~6分の間ジリジリしていた天頂のオーロラが、徐々に明るさを増してきた。

その「ゆらゆら」と動くスピードが増してくる。

「よし、来るぞ!」

緊張が走る。バッテリーはそろそろ限界だろう、いま替えた方がいいのか?
メモリは大丈夫か?

待ってはくれなかった。
まるで導火線に火がついたネズミ花火のように、手がつけられないスピードである。

全天でバラバラの花火大会が始まった!
こうなると後は見ているだけ、祈るだけである。

完璧なオーロラ爆発である。

大宙のすべてがオーロラだらけ、しかもそれらがバラバラにのたうち回っている。
あまりにもスピードが速いために、それを完璧に記録するのは不可能。
魚眼レンズは光学的に明るくないからである。

しかしとりあえず、その一部終始を記録できた!!

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ここで公開出来るのは、その始まりと終わった後のショットだけであるが、
いつか動くオーロラをスライドショーでご覧いただきたい。大きなスクリーンで。



爆発後も、大空の華麗なショーは手をゆるめなかった。
撮影はノンストップ、もう移動するタイミングもない。

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私の人生でこれほど写真を撮り続けた日はないだろう。オーロラ取り放題である。
この夜も多分マイナス40℃前後だったろう。
10時間以上撮影し続けている。


やがて空けてきた。しかし、オーロラは止まない。

きっと明日もこの夢の続きが見られるだろう。

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太陽でとてつもないエネルギーが放出され、この地球の空に注がれているのだろうか。
人類がどんな発明をしても、どんなに大きなプロジェクトを遂行したとしても、この驚異的な自然の力には太刀打ち出来ないだろう。

こんな光景を見られると思わなかった。
こんなに素晴らしいDay-breakを人生の中でどれだけ経験できるだろうか。

自分は苦労してこんな場所までやってきたが、すべての苦労が報われた気持ちになった。

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一晩中、10時間ほどを空を見上げ、絶え間なく撮影し続けた。
おそらく一晩で2,000枚近く撮影したのではないだろうか。


自分の根性と集中力も捨てたものではない。
多分、そう思った瞬間スイッチが切れたようだ。
車を方向転換しようと、一時停止の看板の前で一瞬車を停めたのだが、気がついたらなんとお昼になっていた。

中垣哲也ウェブサイト
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3月19日~20日・・・オーロラ皆無・・・・取材7~8日目
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見よ!
ここはアラスカ、オーロラ皆無の満天の星空を!


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アラスカ大学へ・・・氷の彫刻

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アラスカ大学の構内でランチ。
お~、マッキンレーが見えているのか!?


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このレンタカー、妙に燃費が悪い

北極圏へ、大丈夫かなあ・・・


3月20日(火)

これから1週間文明と隔絶されるので、アラスカ大学近くのカフェでメールチェックする。

オーロラ博士の上出洋介先生が退官の挨拶のために来札されて、私の話題になった際に
「今行っているんでしょ。あまりよくないんだよな~」
と話されたとメールをいただく。

過去にも数回、私の取材の直前や直後に決定的なチャンスがあり、滞在中はめったにないほど死んだように静か・・・と上出先生から連絡いただいたものだ。私はいつも、その絶好のチャンスをことごとく絶妙に外しているのだ。・・・あ~、また今回も同じかなあ・・・・・


また、日々オーロラをネットで観察し楽しんでいる友人から大変興味深い情報を受ける。

「宇宙天気ニュースより
前周期の太陽風の様子から考えると、
これから1週間程度穏やかな状態が続きそうなのですが、
SOHO EIT284の太陽写真では、太陽の真ん中に小さなコロナホールが見えています。
これは、以前は見られなかったもので、この影響が見られるかもしれません。
やって来るとすると、これから3日後の22日頃になると思います。
ただ、コロナホールと言っても、規模は比較的小さいですので、
どの程度の変化が見られるのか、楽しみなところです。

22日頃、注目しましょう」

ありがたい、希望の光である。これからの過酷な取材を全うするには、希望の光が不可欠なのだ。
時差があるのでアラスカもこれから先、タイミング良く期待できるかもしれない。

オーロラの種は2種類ある。
一般によく知られているのは黒点からのフレア(爆発みたいなもの)による太陽風、もう一つは太陽のコロナホール(主に極付近)からコンスタントに放出される超強力エックス線である。

コロナホールとは、黒点のフレアのように突発的に地球に太陽風を吹きつけるものと違い、やや持続的なオーロラを期待出来るのではないか?
規模は小さくても、おそらくそれなりの「効果の持続」が期待できるのではないか!(厳密な表現ではない、私の期待による思い込み)


その他、たくさんの応援・激励メールなどをいただけるようになった。
みんなに返信する時間が作れないので、この場を借りてお礼を言いたい。
多くの人たちの期待は今の自分の原動力であることに気がつく。なぜなら自己満足の撮影なら、この時期にアラスカ北極圏なんかに絶対に行くことはないし、昨年の3月にでさえ二度と来ることはないだろうと考えていた。


不安と期待をミックスした状態でこれから1週間、極寒のブルックスへ乗り込むことになる。


今回は取材の前半をフェアバンクス周辺、後半1週間をアラスカの北極圏・ブルックス山脈で取材をすることに決めていた。

皆さんに悟られる前に自分で証言してしまうが、この厳冬期にアラスカのブルックスへ好き好んで行くものは正気の沙汰ではない。もしこれを読んでブルックス山脈へ行ってみたいと思われる方がいるかもしれないが、それは絶対にやめた方がいい。どうしても行きたいと言う方は、くれぐれも寒くない時期に、たとえば夏や秋(オーロラ目的ならお盆過ぎ)に行くべきである。ただしそれも決して甘くない。特別なレンタカー(一般のレンタカーは禁止)を借りて、スペアタイヤを2本装備、道中タイヤ交換が出来ることが大前提である。たとえ冬でなくても、ほとんど舗装していないダートの長時間運転は過酷である。パンクしないように常に細心の注意を払いながらの運転は非常に神経をすり減らす。また、北極海の石油基地を往来する怪獣のようなトレーラーとすれ違う時に小石が飛んでフロントガラスに当たり、生きた心地がしない。実は今までの遠征でフロントガラスが無傷ですんだことは一度もない。後から送られてくる高額な請求がまた恐ろしいのだ。

フェアバンクスより北方は、北極海へつながるダルトンハイウェイの一本道で、冬季間は1ヶ所だけガソリンを供給できる場所があるだけである。コンビニも助けを求める場所もない、車がピンチになってもロードサービスもないので助けが呼べない。

簡単な話、アラスカにおいてオーロラが目的ならフェアバンクス近郊がベストである。

なのに私はそんな辺境の地の取材を、今回で6回目を数える。しかも厳冬期も3回目になる。なぜ繰り返し挑戦するのか?それはそこで撮らなくてはならない(自分として)写真があるからだ。・・・要するに今までは狙った写真は結果として撮れていないのだ。


フェアバンクスよりブルックス山脈の目的地までおよそ500km程である。そこまでいろんな地形・気候を走り抜けて行くが、路面状態も変化する。
氷のデコボコの路面をそこそこのスピードで走行するのだが、今回は車が「なんちゃって4WD」である。とにかく走りが悪い。またタイヤは日本のような高性能なスタッドレスなどではなく、夏タイヤに近いオールシーズンタイヤである。走行中のバランスが悪く、何度か冷や水を浴びせられる。もしも路外へ転落して大事になれば、そのハイウェイでの事故は保険適用外であるため、事態を収拾するためには膨大な費用がかかるだろう。運転は極めて慎重になる。


さて順調に北へ進み、フェアバンクスを発って7時間後に始めの撮影ポイントに着いた。早速パイプラインの下に陣取る。昨年の撮り直しがしたかった。
この辺まで来るとフェアバンクスよりもいちだんと冷え込んでいるような気がする。しかし今回の車には温度計が装備されていなかった。マイナス40℃近くまで下がっているだろうか。

動きの少ない、アーチ状のオーロラがすでに見えていたが、肉眼でもなんとなく上の方がやや赤く見えたので撮ってみる。

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やはりオーロラの上の方が赤くなっている。

そのうち、オーロラが徐々に波打つように蛇行したり、線構造が見られるようになり、そのアーチはだんだん私に迫ってくる。
このオーロラの行動?パターンは「要注意」である。見せ場到来の可能性があるとみた。
その動きを「先読み」をして「的確な撮影」に備える。

「的確な撮影」とは、このめったにやってこない、しかも一瞬で終わってしまう至高の瞬間をベストなレンズで的確なテクニックで対応出来るかどうかである。

「オーロラのおいしい瞬間の撮影」に興味がある方のために、私の撮影スタンスを紹介しよう。

360度の大宙にオーロラがどのように展開して、そのどの部分を切り撮るか臨機応変に判断してベストなレンズに交換、オーロラの明るさ、動きの早さ、レンズの明るさ、空の明るさ(月明かりなど)によりテクニック(感度、シャッタースピード、絞り)もかなり異なる、究極のマニュアル撮影である。空を仰ぎながら、常にどう切り撮るか考え続けるわけだ。
被写体の状況が刻一刻変わるのだが、「最高の見せ場」に至っては30秒~1分程度が勝負である。10秒で宙の状況がまったく異なっている。それくらいダイナミックになる。
その瞬間になってからレンズを変えて構図を構えるのなら、100%おいしい獲物は逃げられてしまう。

極寒の状況下での撮影の難しさは、そのタイミングでカメラのバッテリーが確保出来ているか、それと自分の手が動かせるかをも計算する。マイナス40℃で微風でもあれば、まともに手が動かせるのはこれも一瞬である。「予感」がする場合には、カメラも人間も無駄な動きをせずに力を温存し、ベストなタイミングに確実に出動出来るよう、オーロラの動きに集中しながら先読みをするわけだ。しかしまた、このオーロラの動きは極めて気まぐれであるため、計画達成は至難の業である。

結局、極寒の地でオーロラのクライマックスをベストなパフォーマンスで撮影することはまず不可能である。実は私は150夜以上これに挑戦しているが、満足な結果を得られたことが一度もない。

最近は私の撮影にはこの他の要素も考慮しなくてはならなくなった。

最近力を入れているスライドショーに使えるオーロラは連続で撮り続けるのだ。要するにそのシリーズは動画として使うために、一発勝負の写真とはテクニックがまた異なる。
なので、このオーロラはスライドショー用に撮ろうとか、単発で使うために撮ろうとか、またブログで使ってみようとか、いろいろと考えることが多い。

そんな諸々のテクニックも考えながらも、頭上で起きている宇宙ショーをしっかりと脳裏に焼き付ける。自分の細胞にもメモリするのである。


さて、この時もそれなりの見せ場が来た。が、良いところでバッテリーがダウン、それを交換しようと思うが、予備のバッテリーもすべて使い切っていてお手上げである。

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   見せ場が通り過ぎた後で・・・たいてい「だらしない」オーロラになってしまう。


実は今回、ビデオ撮影にも挑戦しようと準備していた。世界に一台のオーロラ用に改造されたビデオカメラを、製作者のご好意でお借りすることが出来た。しかしこの環境で一人二役は不可能、オーロラの状況を見てどちらかに集中する手段をとることにした。

ところが購入したばかりのビデオ用の雲台が寒さのため機能しなくなり、まったく修復出来なくなっていた。撮影するためには両手を使って雲台がする動きを慎重に動かさなくてはならない。要するに雲台を動かす行為を両手を使ってやってみると言うことである。この寒さではその行為は1分と持続できない。

悪戦苦闘しているうちに東の空が明るくなって来た。

昨日まで沈黙していたオーロラは上り調子になってくる予感である。おそらくこれからが勝負であろう。コロナホールの情報と一致しているわけだ。

天候はまったく心配なさそう。と言うよりは曇るような気がしていない。本当は企業秘密にしたいが連日快晴であり、これは計算通りである。しかしそうなるとこの極寒の状況で10時間野外で集中を切らさないで的確に仕事をしなくてはならない。

取材中、毎晩これを続けるのは、自分の極限にも挑戦することでもある。
このブルックスにいて、私にとってはそれは義務であるし、それを遂行するために来ているのだから。

大きなリスクをも背負ってここまで来ているのだから。

中垣哲也ウェブサイト
3月18日 連日の晴天 but オーロラ元気出ず・・・取材6日目
日中、車のエネルギー補給のためフェアバンクスへ戻る。

道中、面白いものを見た。
このアラスカと言う極寒地の酪農の図である。今まであまり見た記憶がない。

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これだけ毛に覆われていれば寒くないのだろう。角もやはり立派である。
北海道の農場でこんな牛がいたら誰もがビックリ!するだろう。

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日本とはオリオンの見え方もずいぶん違うものだ。
南に見える星座は日本に比べて高度がずいぶん低い。それを見るだけでも異国情緒を感じるものだ。

今夜もオーロラはますます沈黙の度合いを深めた。

そろそろ新月だし、星はすごいのだが・・・。

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深夜のアラスカ。アラスカ中央に位置するフェアバンクスあたりはオーロラから外れていることがわかる。

さあ、そろそろオーロラの元気が盛り返す気がする。

頑張れ太陽!そして地球!!

中垣哲也ウェブサイト
3月17日(土)オーロラおとなしくなる・・・取材5日目
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オーロラが遠くででているが、なかなか近くに来てくれない。

寒くても、眠くても、寂しくても、オーロラが微笑まなくても負けないぞ、

いつか大物が来る!

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3月16日(金) 氷が割れて水に落ちた~!・・。。・・取材4日目
昨夜から撮影場所を移動しなかった。
撮影しやすいのと、この場所で撮りたい構図が残されていたからだ。

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風があると屋外での活動は厳しくなる。
マイナス30~35℃程度と推測するが、風で手が冷たくなり、仕事が投げやりになる。

その結果がこれだ。
雲台のレバーを絞める作業もきちんと出来なくなるのだ。

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おおっ、それなりのチャンスが来たようだ!

この場所は凍った沼地のようであるが、その上を一目散に走って目的の場所へ向かった。

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「バシャ~ン!!」

突然何が起きたかわからなかった。予想もしないことだ。

氷が割れて水に落ちた!

腰までつかったところで足はついたが、氷に手をかけてはい上がろうとするとまた割れた!!!
3度目に割れないようにゆっくりとはい上がり、恐る恐るその場を離れた。

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ダウンのオーバーパンツは一瞬にして凍っている。すごい。

しかしたいしたものだ。三脚、カメラはしっかり落とさなかった。


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次の日、恐る恐る現場を見に行った。氷が薄くなってその↓は少し空洞になっている。凍った時点で水位が下がったのだろう。


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3月15日(木)・・取材3日目
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北東の地平線からオーロラのアーチが近づいてきた。

これと言っていい見せ場はないが、いろいろと工夫して撮影を試みる。

とりあえず将来公表される可能性がある写真はここではお見せできないので、駄作っぽい感じが多くなるがお許しを。


4月からは新境地を踏み出すわけで、頭の中がやりたいことでいっぱいに・・・
ここアラスカで、大宙の下で、少し落ち着いて整理出来ればいいのだが。


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明け方、この時間帯にたまに見られる脈動のオーロラ。写真ではそれを伝えられないが、まるで心臓の鼓動のようなリズムで見えたり消えたりするのだ。
最初にこれを見た時は驚いたものだ。

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3月14日(水)ぼんやり・・取材2日目
チェナ温泉で夜を明したが、引き続き、しばらくこの辺で取材を続けることにする。
この日も天気は晴れながらもすっきりしない感じ。

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見せ場なく、この夜は夜明けを迎えた。

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3月13日(火)出発・・・しかしまたしても・・・
とうとう
23年間務めていた大学病院の実質的な勤務を終えた。あとは3月の末日に挨拶に行くだけである。しかし全く実感がない。というか、感じている暇がないと言うのが本当のところである。
23年間の締めくくりや、4月からのまったく新しいスタートに向けての諸々の準備、それにアラスカ取材の準備。これらがいっぺんに押し寄せて来ては、能力の低い私にとって、すべてをこなすにはほど遠く、いろいろとやり残したままに取材に向かうことになった。

私は職場に最後の無理をきいてもらい、残っている年休を在職の最後にまとめてとらせてもらうことにした。もちろん休暇と言っても当然極北の取材に当てるのである。4月からはこの「取材」が私の大事な仕事となる。

今回はアラスカの中央に位置するフェアバンクスが飛行機の到着地である。

北日本が大荒れの天候
もう春の兆しが見えてきているというのに、今更出発前日より北日本が大荒れの天候になるとのこと。取材の時はいつも必ず何かが起こるので「今回もまたか」といった感じで心配を始めた。

今回は国際線のノースウェストに乗り継ぎするための札幌ー成田線は、本来連携しているJALを利用すると前泊しなくてはならず、仕方なく札幌ー成田線は国内線のみ独立で購入した。何が言いたいかと言うと、札幌成田線に何があろうとも、国際線とは無関係なのである。しかし今回は成田で6時間も余裕があるので安心だった。

出発前夜、貫徹で準備を整え、早朝5時、自分の車で早めに家を出た。0745発にはかなり余裕があるが、以前吹雪で高速道路が通行止めでアウト!になった苦い経験を持っている。
札幌は真冬の天候だったが、千歳は晴天、完璧だった。前日からの心配は取り越し苦労だったようだ。空港に到着、手続きを済ませ、定刻に機内へ案内される。
飛行機が離陸滑走路に向かう時になって横殴りの雪になる。結局滑走路の手前で風が止むのを待つことになった。・・・タイミングを逸したようだ。飛行機はドックに戻って機を待つことに。延々と待たされる、しかも機内にいるのでパソコンも開くことが出来ない。

私はシアトルに向かう国際線に乗り込む前に、締め切り原稿の仕事があった。とにかく書き終えてメールで飛ばしてしまえばいいのだ。ところが出発寸前状態の機内に監禁(?)されているので電子機器は使えない。久しぶりに紙と鉛筆が活躍した。

数時間後、待ちに待った時が来た!再び滑走路へ・・・順番に飛びだって行く。
ジェットエンジンの音で、さあいよいよ順番が来た、北海道ともしばしのお別れ!と思った・・・のもつかの間、機長から「横風が止むまで少しお待ちください」とのアナウンス。
・・・いやな予感は当たるもので、またしても飛ぶ寸前で断念。搭乗機は燃料補給が必要、乗客は空港ロビーで天候が安定するまで待機ということになった。

すでに出発予定から3時間くらい経っていただろうか。そろそろ国際線の心配が始まる。締め切り寸前の仕事もある。他にもやり残したことは山ほどあるし、たくさんの人たちからいただいた「気をつけてアラスカへ行ってらっしゃいメール」の返事も打ちたいところでもある。そしてこのブログもなんとしても「久々更新」して気持ちよく出発したいところである。

焦っている間に「お待たせしました。機内へ案内します」と言うことで、再び機内へ戻る。さあ今度こそと願うが、またしても出ない!
乗り込んですでに着席している乗客がツアー会社の人間とこそこそと・・キャンセルのようだ。そうなるとどうなるか、キャンセルした乗客の荷物を探しておろすのである。この作業にてこずっている。他の飛行機がどんどんと飛んでいると言うのに・・・・

さすがに国際線出発の時間を逆算し始めた。余裕はなし、原稿の締め切りをどうするか。

ついに滑走路の順番待ちの先頭になる。やっと行けるか!と思いきや、またしても風のタイミングを待っている。もうこれ以上は待てないし、他の乗客ではすでに国際線の出発時間を過ぎてしまっている人もいたようだ。

もう失敗しても許してあげるから飛んで欲しい気持ちになった時、ジェットエンジンが全開になった。


成田到着、ここからが勝負である。
事前に宅配で大物荷物を送っていたので、これを受け取り、国際線にチェックイン。
これには間に合ったが、セキュリティーをくぐり出国、さあ、国際線に乗り込む前に締め切りがあった。30分しかない!まったくまとまっていない文章を焦ってまとめようとしても無理である。搭乗客の列がすっかり機内に吸い込まれた。最終案内だ。もう行かなくては・・・出発7分前にメールで送信!

北海道アウトドア協会「Rera」というフリーペーパーにその支離滅裂な記事が載る。お楽しみに。

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シアトル到着、アラスカ航空に乗り継ぎ。自分は登場したくないが、皆さんに音信不通でご心配をかけたので。

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アンカレジ空港で。アラスカ航空がずらり。

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アンカレジ空港からの眺め。大自然が目前に迫っている。

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飛び立ってすぐにアラスカ湾上空にでる。

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アラスカの屋根、アラスカ山脈にさしかかる。北米最高峰を拝むために左側の座席を指定した。

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多くの登山家・探検家を飲み込んでいるマッキンレー山。この時期にこのように見られるのはラッキーである。


夕方、無事にフェアバンクス到着。

手配していたレンタカーを見てがっかりである。思ったよりはるかにグレードが低く、サイズが小さく、2週間の生活は苦労が強いられそうだ。
何よりロー・グレードのため、トラブル発生の心配も大きい。意気込んで来たところを、出ばなをくじかれた感じである。

手持ちのトラベラーズチェックをキャッシュに替えようと銀行に行くが、何故だかこのチェックはこの町の銀行では換金できないと言う。
理由も説明してくれるのだが、私の方で理解できない。他の銀行へ足を運ぶがやはりさえない顔をして「Sorry・・・」

ちょっとまずいなあと数件の銀行を回ったところで、条件付きでお許しがでた。希望換金額の半分ならいいよ、ということである。さらなる貧乏取材をすればいいのだろうか。
今回は食料はすべて無事に届いているので、少々の食料を調達して、あとは燃料代のみが私の2週間の経費である。

さてフェアバンクスは良い天気、しかしもたもたしてしまった。今夜から撮影出来そうだ。定番のチェナ温泉に向かおう。フェアバンクスから1時間半のチェナ温泉はお気軽で手ごろな撮影地である。

近ごろ太陽風が活発と言う情報もあり、少々期待できそうだ。その元気の良いオーロラの種を地球の磁場が引きつければいいのである。

今回の日程の前半はお月さまは登場せず、一週間まったく暗い空=満天の星空である。条件としてはオーロラを眼視するのはベスト、撮影には暗すぎて作品にするような写真はむずかしく、一工夫しなくてはならない。今回も北極圏に行くのが目的ではあるが、この条件で2週間フルにそこにいる必要はないし、このレンタカーでは危険過ぎる。この条件下で撮影するべき写真を撮れるような場所を探せばいいが、簡単にはいかなかった。

すっかり遅い時間にチェナ温泉に到着したが、満天の星空にはオーロラはまだ登場していなかった。
狭い車の後部は開けたばかりの荷物が散乱するが、チャンスがいつ来ても良いように撮影準備を整えていく。

ふと天を仰ぐ。

やや星空のコントラストがなくなってぼんやりと光った感じ、そこにおとなしめのオーロラが登場しているが、ぱっとしない感じを予感させた。

・・・この夜はさほど見せ場もなく、ぼんやりとしたオーロラで終始した。

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家にシカが来た!
数日前、お天気の良い午後、わが家のすぐ横にある小川が流れる林にエゾシカが2頭舞い込んできました。

ところで、わが家は自然の多いところにありますが、一応、札幌市中央区なんです。

この写真はわが家の3階から撮ったものです。
ちなみに写真右の少し↑の方には、あの「大倉山シャンツエ」があります。
数日前に日本ジャンプ陣が団体で銅メダルを獲得した舞台です。

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この写真ではシカたちは見にくいですが、実は赤マルのところにいます。


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♂同士、角を突きあって戯れあってています。


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ちなみに、わが家の窓からはリスやキツネやさまざまな野鳥が見られます。

しかし、シカまでもが家から見られるようになったとは・・・・これも異変でしょうか?


蛇足だすが・・・

外で何事があったのかと、家の末っ子のチョコが心配そうに・・
シカを見て興奮ぎみでした。
姉のぴの(シュナウザー)は無関心、ぐ~ぐ~と・・・

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